地方にいる食品衛生監視員のブログ

あなたのお役に立ちますように(たまにネガティブなことも書きます…笑)

入庁前後のギャップ

どの仕事でも働く前後でギャップを感じることは沢山あると思います。例え第一希望と会社に入れたとしても、例え念願の食品衛生監視員になれたとしても。

 

私の場合、思ったよりも人間関係がいい、休みを取りやすい、お酒を強要されない等のいい面もありますが、「こんなはずではなかった」と思うことの方が多いです(他の公務員の職種と違って特に食監は)。深刻さが大きい順で言えば、

①予定にない緊急出動があること

食監とは全然違った仕事を兼任させられること

食監の仕事であっても行う意義が乏しいことまでやらなければいけないこと

④たまにあるハードな市民、業者への対応

 

①は本当に深刻です。なぜなら楽しみにしていた友達との約束、料金を支払ってしまった旅行、二度といけないライブ等々、あらゆる予定をキャンセルし、重い腰を上げて定時後も仕事を続けなくてはなりません。休日もお構いなしに上司から電話がかかってくるため、すぐに職場に向かわないといけません。365日、年末年始も関係ありません。私は正月に緊急の呼び出しで出勤したことがあり、患者宅で聞き取りをし、見ず知らずの家族と正月を迎えたことがあります。あれほど気持ちがこもっていない「あけましておめでとうございます」を発したのは後にも先にも一回きりです。いっそ携帯を解約してやろうかと思います。さらに、連休の時こそ外食が多いので、連休とはどこ吹く風、ということにもなりかねません。

そもそもなぜ緊急で動かないといけないかというと、全ては感染が広まるのを防ぐためです。もし食中毒が原因であれば、その店が営業し続ける限り、汚染が広がり、新たな被害者が生まれてしまいます。また、時間が経つにつれ、食中毒の調査の精度が落ち、食中毒と断定するのが難しくなります。金曜の夕方に「体調崩したんだけど」という連絡が入れば、「じゃあ月曜日に行きます」とは基本的に言えません。

 

②は自治体によると思います。食監だけのところもありますが、食監に付随して環境衛生、動物行政、薬事関係等の仕事を兼任しているところもあります。先に調べておけば踏ん切りがつきましたし、先にそのような業務があると調べていない自分が悪いのかもしれませんが、とにかくやる気が起きないのが実情です。私のように食監を希望していったのに全然関係ない仕事もやらされて、辞めたくなる人もいるのではないでしょうか。

 

皆さんはどうでしょうか。思ってた以上の手ごたえを感じている日々ですか、それともこんなはずではなかったと堂々巡りにはまっていませんか。後者の場合、仕事を続けるのが本当に辛くなる前に、自分がなぜこの道を選んだのか、改めて自分自身と向き合って考えてみるといいかもしれません。